一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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シーラントで6歳臼歯守る!

平成19年11月23日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

シーラントで6歳臼歯守る!

Q六歳臼歯が生えたばかりなのに、虫歯になってしまいました。どうして六歳臼歯は虫歯になりやすいのですか?

A五歳から六歳ごろになると、乳歯のさらに奥から大きな永久歯(六歳臼歯=第一大臼菌)が生えてきます。この歯は永久歯の中で最も大きく、かむ力も強い歯ですが、最も虫歯になりやすい派でもあります。六歳臼歯は前歯と違い、乳歯と生え変るのではなく、乳歯の奥にそっと生えてくるので、生えてきたことにお子さま本院も保護者も気が付かないことがあります。そのため、六歳臼歯は手入れがおろそかになりがちで、その上生えてくる途中は磨きにくく、汚れもたまりやすい環境にあり、虫歯になりやすいのです。その六歳臼歯を虫歯から守る方法の一つに「シーラント」があります。

Qシーラントってどんなものですか?

Aシーラントとは、虫歯になっていない奥歯の溝に樹脂など詰めて、虫歯を予防する方法です。特に溝が深く複雑で歯ブラシの先で十分に汚れを落としきれない六歳臼歯には有効といわれます。

Qどうやってシーラントをするのですか?

A歯医者さんでは、まずシーラントをする歯を機械でよく磨き、裏面に付いた汚れをすっかり落とします。次に歯の表面を薬品で処理し、樹脂などを歯の溝に流し込み、特殊な光を当てて固めます。歯に麻酔を掛けたり、歯をタービンで削ったりする必要はありません。健康保険でできるので、費用も初診料や検査代のほかには、一本当たり四百円程度です。

Qシーラントをした後に注意することはありませんか?

Aシーラントで歯の溝を埋めても、歯と歯の間や、歯と歯ぐきの間からの虫歯は防げません。正しいブラッシングを行い、フッ素やキシリトールを利用しましょう。またシーラントはかむ面に施されるため、詰め物がすり減ったり、欠けてしまうこともあります。シーラントがきちんと歯についているか、半年に一回は検診を受け、必要な時にはすぐにシーラントをやり直してもらいましょう。 アップル小児矯正歯科(苫小牧市)千葉和臣=毎月第2、第4金曜日に掲載=