一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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歯についてのコラム


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家族みんなで歯磨き 健康生活の第一歩

平成19年11月16日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

赤ちゃん教室ーのびのびコース
家族みんなで歯磨き 健康生活の第一歩

苫小牧市では一九九二年より、生後七ヶ月になる赤ちゃんを待つ母親を対象とした「赤ちゃん教室ーのびのびコース」を行っています。わたしたちはそのコースの「歯を守ろう」の分野を担当し、毎月一回市保険センターで歯科医師による講話と歯科衛生士による歯磨き指導などをさせていただいています。

育児中のお母さんが、そろそろ歯が生え始めるこの時期に「赤ちゃんの歯ブラシってどうしたら良いの?」「虫歯にならないようにするには?」「フッ素って何?」など日ごろに疑問に思っていることを、お話させていただいたり、歯磨きを毎日の生活に取り入れていけるようにアドバイスさせていただいています。この時期にお母さんに歯磨きの意識をしっかり持っていただくことは、とても大切なことです。

赤ちゃんに虫歯ができる、できないのも、お母さん次第といってよいのではと思っています。虫歯は虫歯菌・砂糖・虫歯に弱し歯質・時間の経過という四つの要因がすべてそろうとできてしまうと言われています。歯が生えてきたら、歯磨きの習慣を付けることができるかどうかは、これから成長していく赤ちゃんの口の中の健康の大きな分かれ道になることでしょう。虫歯がいっぱいできて痛がったり、歯科治療で大泣きする子供の姿は、心が切なくなりますね。お子さんがつらい思いをしないように、歯が生えてきたらお母さんが歯ブラシでしっかり歯の汚れを取ってあげましょう。

歯ブラシとは一生の付き合いになりますから、最初の歯ブラシとの出会い、習慣を大切にしていただきたいと思います。赤ちゃんだけでなく、口の中を清潔にすることは、もちろんですが、毎日の食事をおいしく食べるためにも大切なことです。食事の後には、家族みんなで歯を磨くようにしていくことが、健康生活の第一歩となることと思います。苫小牧私立病院 野村克弘 同歯科衛生士 相坂 友美子=毎月第2、第4金曜日に掲載=