一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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入れ歯のお手入れ

平成21年10月19日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

入れ歯のお手入れ

入れ歯をお使いの方は入れ歯の手入れをどうされていますか?入れ歯は慣れてくると、体の一部のようになってきますが、口の中の健康を守るために、患者さん自身による手入れが必要です食事した後、洗浄しないまま使用し、寝る時も口の中に入れたままにしていないでしょうか(部分義歯では症例によっては夜間も使用してもらうことがありますが、原則的には就寝時には外していただいています)。

入れ歯の清掃が不十分だと、食べ物のかすや、歯垢(しこう)などの汚れが入れ歯の表面に付着し、独特の嫌なにおいがしてきます。この汚れの多くは、目に見えない細菌(真菌)であり、義歯性口内炎の原因になるものです。

また、一日中入れ歯を使用し、就寝時まで入れ歯を入れっ放しのままだと、歯ぐきに休まる暇が無く、時として口の中に傷を作ることがあります。このような原因による傷や口内炎は治りがよくありません。

これらを防ぐために、寝るときにには入れ歯を外し、入れ歯専用ブラシを用いて洗うことが必要です。このとき、歯磨き粉を使用すると入れ歯がすり減ってしまうことがあるので使用は避けてください。市販の入れ歯洗浄剤を溶かした液に一晩漬けておき、翌朝もう一度、入れ歯を洗浄してから口の中に入れてください。入れ歯洗浄剤の中には、細菌を殺したり溶かしたりする酵素が入っているのです。以上のような手入れをしていても、入れ歯や口の中に何か異常を感じるようであれば、掛かり付けの歯科医院を受診することをお勧めします。(文・一般社団法人 苫小牧歯科医師会広報担当理事 吉住彰朗、イラスト・苫小牧歯科衛生士会 姉崎舞)