一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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口内炎 体調管理で予防

平成21年9月25日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

口内炎 体調管理で予防

口唇、下、ほお、歯肉などの口腔(こうくう)粘膜に起きる炎症を総称して口内炎と呼びます。口内炎には「アフタ性」「細菌性」「ウイルス性」「アレルギー性」などいろいろな種類があり、症状や原因もさまざまです。最も多く見られるのが「アフタ性口内炎(慢性再発性アフタ)」と呼ばれる疾患です。

アフタ性口内口内炎は、口腔内粘膜疾患の中では発生頻度が高く、全人口の約20%の人が経験しているといわれています。舌、唇、ほお粘膜に境界明瞭な2~10ミリ大の楕円形の有痛性の小かいようが一つあるいは複数形成されます。かいようの表面は黄白色のコケで覆われ、かいようの周囲には紅うんと呼ばれる発赤した領域が見られるのが特徴です。通常、瘢痕(はんこん)を残すことなく1~2週間で治療しますが再発を繰り返します。20~30歳代の若い方に多く、高齢者では減少します。アフタ性口内炎にはストレス、自己免疫、アレルギー、ウイルス感染などさまざまな因子がかかわるとされていますが、詳細は不明です。

治療としては痛み軽減のためのステロイド軟こうや張り薬が処方されます。ストレスがたまった時、風邪を引いて体調が悪い時などにアフタ性口内炎ができやすいことが知られており「口内炎は体調のバロメーター」といわれています。

体調管理によってある程度の予防や軽減が できるため、睡眠時間を十分取り、ストレスや疲れをためないようにし、粘膜保護作用のあるビタミンB群を多く含む栄養バランスの取れた食事を心掛け、口の中を清潔に保つようにしましょう。(文・一般社団法人 苫小牧歯科医師会広報担当理事 吉住彰朗、イラスト・苫小牧歯科衛生士会 姉崎舞)