歯についてのコラム
妊娠と虫歯の関係
平成21年4月24日
投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会
妊娠と虫歯の関係
一般的に妊娠中は妊娠していない時に比べて口の環境は悪くなるといわれています。
その原因は唾液(だえき)PHの低下、内分泌機能の変化などの肉体的な変化に加えて、飲食回数の増加や、好きなものの変化や偏食、つわりなどの影響による不十分な口腔(こうくう)清掃、歯科治療の敬遠などの悪条件が重なるためです。もちろん唾液などの条件も重要ですが、多くはつわりで歯磨きも十分にできず、口の中が汚れやすい状況であるにもかかわらず、間食が増加するなどといった生活習慣の乱れが要因になっているようです。
その結果として細菌が増殖し、それらは虫歯や歯周病を招くだけでなく、生まれてくる赤ちゃんの口腔内にも感染してしまう危険性があるのです(生まれたばかりの乳児の口には細菌がほとんどいないといわれ、ほとんどの細菌は母親から伝わったものであるといわれています)。