一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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ドライマウスは舌痛や睡眠障害も

平成20年12月12日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

ドライマウスは舌痛や睡眠障害も

ドライマウスは唾液(だえき)の質的異常や分泌量が少なくなることです。口の中が乾き、しゃべりづらくなったり食べ物が飲み込みにくくなって水分を手放せなくなったり、舌に痛みが出て睡眠障害が起きたりします。

症状は「乾いた食べ物が食べづらくなった」「お茶や水が手放せなくなった」「口の中がネバネバする」「舌がひりひりする」「義歯が痛い」などです。原因にはさまざまな複合的要因(シェーグレン症候群、薬の副作用、ストレス)が考えられます。最近、特に多いのは薬の副作用とストレスなどの心因性によるものです。薬の中でも睡眠薬、降圧剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗ヒスタミン薬常用している人はなりやすい傾向にあります。

改善するには薬に頼らない生活をするか、医師に相談して薬の種類や量を考えてもらう必要があります。ドライマウスかどうかは自覚症状と他覚的な口腔内所見、そして原因調査(唾液分泌テスト、血液検査、唾液腺造影検査など)が必要です。思い当たる症状のある人は一度かかり付けの歯科医院に診てもらうといいでしょう。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)