一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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口腔がん予防 喫煙、飲酒控える

平成20年11月28日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

口腔がん予防 喫煙、飲酒控える

口の中にもがんがあるのをご存知でしょうか?

日本ではがん全体の2%にすぎませんが、直接生命にかかわる病気であることには変わりありません。口腔(こうくう)がん中で最も多いのは舌がんで60%。これに歯肉がん、口底がん、煩粘膜がんと続きます。口腔がんは体の中にできるがんと違って見ることができる場所にできるので、定期的にセルフチェックすると早期発見できます。

ポイントは①治りにくい傷はないか②粘膜のただれや赤い斑点はないか③こすっても取れない白い斑点はないか④周りの健全な組織との境界がはっきりしないしこりや腫れ、出来物などはないか―などです。

予防法は通常の病気と同じように危険因子を減らすこと。具体的には①刺激物(特にたばこ、アルコール)を控える②口の中を清潔にする③口の粘膜に慢性的な刺激(壊れたり合わない入れ歯、壊れた銀歯、虫歯でできたとがった部分などによる慢性刺激)を与えない―などです。

危険因子で最も口腔がんを引き起こす可能性があるのは喫煙です。喫煙者は非喫煙者に比べて発症率で七・四倍、死亡率で四倍も高いという報告があります。危険因子が重なると発病率はどんどん上昇していきます。特に高い危険因子は五十歳以上の男性で飲酒時にたばこを吸っている場合です。飲酒時はたばこに含まれる発がん性物質がアルコールで溶け、口腔粘膜に作用するからと言われています。がんは早期発見早期治療が原則です。口の中に異常がある場合には掛かり付けの歯科医院を受診することをお勧めします。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)

視覚障害者用の歯みがき本

ライオンは、点字と図や絵に凹凸を付けた「触図」を使って書かれた「さわってわかる歯みがきの本 歯周病編」を大日本印刷と共同制作した。視覚障害者を中心に希望者に無料で配布する。歯周病への理解と症状改善のための具体的方法などを分かりやすく説明。イラストのコントラストや配色を色弱の人にも見やすいように配慮している。B5変形判16ページ。

申し込みは、電話か電子メールでライオンお客様相談室に。電話番号は03(3621)6611(土・日・祝日と年末年始を除く午前9時―午後5時)。電子メールはhidetuka@lion.co.jpあてに、送り先住所とあて名などを伝える。