一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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砂糖は麻薬ルール化で予防

平成20年11月14日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

砂糖は麻薬ルール化で予防

「子供は必ず甘いものが好き」と考えている大人が多いように思います。しかし食べ物の好みは基本的に生まれてから(後天的)に身に付き、決して生まれる前に身についているもの(先天的)ではありません。子供が甘いものが好きなのは、甘いもの好きに育てられた環境の結果に過ぎません。

例えばミルクですが、母乳はそれほど甘いものではありませんが、従来の人工乳には砂糖が入り、かなり甘いもの(現在は無糖が多い)でした。しかも調乳の際に砂糖を加えるお母さんが多いというのです。

また湯冷ましの代わりに砂糖水や体にいいからという理由で果汁、もしくは乳酸飲料、清涼飲料などを与え、どんどん甘いものを教え込んでいきます。砂糖というのは一種の麻薬と言われるくらい、一度覚えるとなかなか離れられないものなのです。

このように「親が子供に甘いものを教え、それによって子供は甘いものを欲しがる」という悪循環が生み出され、虫歯になる確率が高くなってくるのです。甘いもののすべてがいけないということではなく、ある程度のルールを作って与えることがお子さんの虫歯予防にもつながってくるのです。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)