一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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全診療所にAED配置

平成20年9月12日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

全診療所にAED配置

あなたは愛する人を救えますか?もしあなたの愛する人が目の前で突然倒れた時に、あなたは何ができますか?日本では心臓の発作で突然倒れて亡くなる人が一年間に約三万人もいるといわれています。突然、あなたやあなたの愛する人が心臓発作で倒れた時、一般市民が最初に発見することが多く、医師や救急隊が到着するまでに適切な処置が行われるかどうかでその後の経過が大きく左右されます。救命手当ての方法では人工呼吸や心臓マッサージがよく知られています。

しかし、このような心肺蘇生(そせい)法では、リズムを失った心臓を正常に戻すことはできません。酸素を全身へ運ぶ血液の流れを再開させるには、一刻も早く除細動器と呼ばれる機械で心臓に電機ショックを与える必要があります。使用はこれまで医師・看護師・救急救命士などにしか許可されていませんでしたが、二○○四年七月から、自動体外式除細動器(AED)の使用が一般市民にも認められ、普及が広がりつつあります。一般社団法人 苫小牧歯科医師会でも全会員の診療所にAEDを設置し、地域の皆様のお役に立てるよう準備を整えております。

AEDは電源を入れると自動的に心電図を診断し、電機ショックを与える必要があるかどうかを判断します。医学的な知識が少ない一般市民でも音声ガイダンスに沿った比較的簡単な操作で救命処置ができますが、正しい知識と訓練はやはり必要です。

そこで一般社団法人 苫小牧歯科医師会は二十日午後二時半から、グランドホテルニュー王子三階グランドホールで創立六十周年記念講演・市民公開講座を開催します。今泉均・札幌医科大学医学部救急集中治療医学講座准教授が「あなたは愛する人を救えますか―皆で始めよう心肺蘇生―」の演題で講演し、AEDを用いて実施指導も行います。入場料は無料なので、この機会にぜひ、もしもの時のために正しい知識と実技を身につけてください。お問い合わせは一般社団法人 苫小牧歯科医師会 電話0144(33)7530です。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=