一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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5、6歳の指しゃぶり あご、歯並びに影響も

平成20年8月8日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

5、6歳の指しゃぶり あご、歯並びに影響も

赤ちゃんが指しゃぶりをするのはごく自然な行為です。お母さんのおなかの中にいる時からすでに指しゃぶりをしていることが知られています。一歳を過ぎると、半数以上の赤ちゃんが指しゃぶりをしなくなります。

しかし、五、六歳になっても治らない場合は、あごの発育や歯並びに悪い影響が出てくることがあります。上と下の奥歯だけがかみ合っていて、前歯に指の形のすき間ができたり、上の前歯が前に出ている様なかみ合わせ(上顎前突)になってしまうことがあります。さらに指しゃぶりでできた前歯のすき間から舌を出してしまう悪い癖(舌突出癖)に移行してしまい、見た目に悪いだけではなく、発音などにも支障を来すことがあります。この悪い癖を直さないと歯並びを治す治療を行っても治療が難しくなります。

少なくても四歳くらいまでに指しゃぶりを直しておくと、永久歯の生えてくる五、六歳くらいには前歯の障害はある程度治ってくる可能性があります

。指しゃぶりを早くやめさせようとして親が神経質になり過ぎると、かえって子どもにストレスを与えてしまい、やめにくくなります。ひどい指しゃぶりがあるようなら、子どもに歯が曲がったりあごがうまく発育しないことを説明したり、指しゃぶりの行為そのものが不潔であることを教えましょう。子ども自身が理解して自然にやめるようになることが一番良いことなのです。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)