一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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インプラントは長短所、義歯も選択肢

平成20年7月25日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

インプラントは長短所、義歯も選択肢

インプラントとは、歯の抜けた所に人工の歯根を植え、しっかりとあごの骨と固定した後、その上に人口の歯をかぶせる、もしくは入れ歯を固定する土台とする治療です。

歯科インプラントの基礎が築かれたのは、数百年前にアメリカやヨーロッパの歯科医がコルクの栓抜きや、ねじの形をした金属性の人工歯根をあごの骨に植立したことに始まります。一九六五年ごろから材質にチタンが用いられ、その成功率が飛躍的に高まり、その後世界に普及していきます。この十数年間にいろいろなタイプが開発され、急速に進歩を遂げています。

インプラントは天然歯と同じようにかめるなど素晴らしいメリットがあります。半面、手術が必要なこと、ブラッシングなどのメンテナンスを上手に行わなければいけないこと、健康保険の適用ではないなどのデメリットもあります。全身的な要因、すなわち全身疾患を持っている人やあごの骨の量、質に問題がある人は、手術できないこともあります。

こうしたことから、素晴らしい治療法であっても万能ではなく、従来からの義歯も治療の選択肢として第一に挙げられます。担当医と十分に話し合い、自分に合った治療計画を立ててもらうことが肝要と思います。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=