一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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金属アレルギー

平成20年4月25日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

「金属アレルギー」皮膚科でパッチテストを

「金属アレルギーになったから銀歯を全部取ってください」と言う患者さんが増えてきているように感じます。歯科治療では、さまざまな所に金属を使っています。歯にかぶせる金属冠、入れ歯の金具など、歯科治療と金属は切っても切れない関係にあります。しかし、その金属成分でアレルギーが起きることがあります。

症状を少々専門的に言うと、皮膚炎、じんましん、口内炎、口唇炎、掌せき膿庖症など。口の中から隔たった所に発症することがあります。歯科でアレルギーを発症しやすいのは「ニッケル」「コバルト」「グロム」「パラジウム」など、唾液に溶けやすい金属です。口の中に金属があるからといって、口の中の病変がすべてアレルギーではありません。

また、金属アレルギーもいろいろなアレルギーのほんの一部でしかないので、すぐに金属に結び付けるのは良くありません。疑わしい場合は皮膚科でパッチテストを受けると良いと思います。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=