歯についてのコラム
保険の効かない治療
平成20年4月11日
投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会
「保険の効かない治療」治療が枠を超える場合、保険外に
歯科医院で「それは保険ではできません」「保険外ですが、このような方法もあります」などと言われた経験はありませんか。健康保険では診療範囲や治療に用いる材料を厳密に定めているので、治療がその枠を超える場合は保険外治療となり、費用は全額自己負担になります。
例えば、前歯を削ってかぶせる場合、より自然に見えるように陶材(せと歯)を用いると保険が使えなくなります。ほかにもホワイトニング(歯を白くする)やインプラント(人口歯根)などがあります。
また歯並びの矯正治療は、特定のケースを除き基本的に保険外診療になります。保険診療では普段の生活をする上で必要な治療を保障するものであり、機能的、審美的に質の高いものを求めると、保険外診療が必要になります。
わたしたち歯科医は、その患者さんの状況に応じて最適と考えられる方法で治療します。通常は保険の範囲内で治療計画を立てますが、患者さんから特別な要望がある場合、あるいはそれを取り入れることで結果がさらに良くなる場合は、保険外診療という選択肢を患者さんに提示します。金額は各医院で独自に設定しているので、通院する歯科医院にお聞きください。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=