歯についてのコラム
補助的清掃用具?
平成20年3月14日
投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会
「補助的清掃用具」?仕上げは必ず歯ブラシで
Q補助的清掃道具にはどんな種類があるの?
A「補助的清掃道具」という言葉を聞き慣れない人が多いかもしれません。歯ブラシ以外のお口の清掃道具を総称して言います。デンタルフロス(糸を用いて歯と歯の間を磨くもの)や歯間ブラシ(放射状に毛がついており歯と歯の間の汚れを取る道具)などがあります。これらは歯ブラシの届かない、もしくは届きづらい部分に使うものであり、主役である歯ブラシ以上の働きをしてくれる時もあります。
しかし、あくまでも「補助」ですので補助的清掃道具のみのブラッシングは避け、必ず歯ブラシ後に仕上げとしてお使いください。それぞれの使い方やサイズなどがあり、使い方を間違えますと歯や歯茎を傷める原因になりますので、掛かり付けの歯科医院で最も適したものを選んでもらい、使い方をお聞きになるとよいでしょう。
Q電動歯ブラシはいいの?
A現在さまざまなメーカーから電動歯ブラシが発売されています。価格的には千円から二万円くらいでしょうか?音波を使用したものやブラシの回転を使用したものなどが発売されています。どうも患者さんに聞くと「こんな高い電動歯ブラシを買ったのに虫歯になった」とか「結構いいのを買ったけど歯周病になったから全然使ってない」などよくお聞きします。
こういう言葉を耳にすると皆さん勘違いされているように思います。電動歯ブラシはお口に入れれば勝手に歯を磨いてくれるわけではありません。基本的にわたしたちの手の動かし方よりも効率的な動きで毛先の当たっている部分の汚れ(プラーク)を落とすのです。あくまでも道具ですので磨きたい部分は、磨かなくてはいけない部分までご自分で持っていかなければいけません。
電気屋さんで電動歯ブラシを購入された方も多いと思いますが、その電動歯ブラシを持って掛かり付けの歯科医院に行くことをお勧めします。なぜ虫歯になるのか、なぜ歯周病になったのかをお知りになり、この電動歯ブラシをどのように使えば効率的で効果的なのかを聞くことによって初めて電動歯ブラシの機能が発揮されるのです。(苫小牧医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=