一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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歯についてのコラム


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「歯ぎしり」って何?

平成20年2月22日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

「歯ぎしり」って何?いろいろな症状の原因に

Q歯ぎしりって何?

A一般の方々は歯ぎしりというと夜ぎりぎり音がするものととらえているかもしれません。しかし専門的には、歯ぎしりは無意識のうちに上下の歯を接触する行為のことを言います。通常、安静時には上下の歯は二ー三㍉開いている状態です。しかし、ストレスを感じたり、何かに集中しているときなどに無意識のうちに上下の歯を接触させている状態も歯ぎしりと言います

Q種類はあるの?

A食い縛っている状態(クレンチング)と、かみながらあごを横に動かしている状態(グラインディング)、上下の歯をカチカチ打ち鳴らしている状態(タッピング)の三種類があります。

Q症状はあるの?

A症状には顔の周囲の筋肉がだるい、肩や首の筋肉が張っている、銀歯や差し歯が取れやすい、かみ合わせが低くなってきた気がする、舌やほおの粘膜に歯の後が付いているなどがあります。

Q害はあるの?

A歯周病にかかって歯を支える骨の量が減っている場合などの時には歯周病が重症になったり、歯が減ってきますのでむし歯でもないのに染みる、歯(歯根)が割れるなどの害があります。 Q止める方法はあるの?

A歯ぎしりの原因がストレスなどのさまざまな因子が絡み合っていますので止めることは基本的に困難です。そのため歯ぎしりがさまざまな病状の原因になっている場合には、スプリントと言われるマウスピースを入れて歯に掛かる力を軽減させます。基本的に夜間睡眠中に入れていただきますが、起きている時にも歯ぎしり(特に食い縛り)を行っている方には日中にも入れていただくことがあります。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)=毎月第2、第4金曜日に掲載=