歯についてのコラム
神経とったあとの痛みはなぜ?
平成20年2月8日
投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会
神経とったあとの痛みはなぜ?
Q葉の神経ってどうなってるの?
A歯の神経というのは、歯槽骨や歯根膜の網目のように張り巡らされている神経の一部が、歯の根の先端部分より入り込んだものです。神経のほかに血管も入り込んでいて、歯の中に血液が流れています。
Q歯の神経を取る状況は?
Aむし歯が大きくなり、神経まで達した状態になった時に取ります。
Qどうやって取るの?
A神経を取る治療では、のこぎり状の細い糸のような器具で歯根の先端から神経と血管をちぎるように切断して取ります。
Qなぜ痛みが出るの?
A血管も切断していますので当然出血も起こり、先端部分に小さな傷を作ったことになりますので、痛みが出ることもあります。そして、神経を取った後には、殺菌のために刺激の強い治療薬を入れることがあります。この薬は歯根先端部分より歯の周囲にも一部作用しますので、歯根膜・歯槽骨に少なからずダメージを与えてしまいます。そのためかんだ時に痛みが出ますが、痛みの感じ方は体質などによって幅があり、個人差があります。
Q親知らずって何?
A親知らず(第3大臼歯)はすべての歯の中で最も遅く生える歯で、早い人で十四歳、遅い人では二十歳以降に生えます。このようにほかの歯は十二歳から十四歳くらいまでにはすべて生えそろってしまうのに、この第3大臼歯だけは、親が亡くなるころ(昔は人生五十年と言われた)に生えてくるので、これが「親知らず」の名前の由来になっているのです。知恵がついてから生えるという意味で「智歯」とも呼ばれています。
Q抜かない場合は?
Aほかの歯と同様に上下正しくかみ合っている場合です。ただし、その歯もブラッシングが難しく虫歯がひどくなる確立が高く、予後に期待できない場合は抜歯になることが多いようです。しかし最近は再生医療の見地から極力抜かない、あるいは抜いた親知らずを冷凍保存する考え方もあるようです。
Q抜く場合は?
A傾いて生えてきたりして、あごの骨の中に埋まったままになってしまっており、手前の歯(第2大臼歯)に虫歯や歯周病の危険が及ぶと思われる場合をはじめ、親知らずが起因となって障害が生じている場合で多々ありあmす。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会)