一般社団法人 苫小牧歯科医師会

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歯についてのコラム


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キシリトールって何?

平成21年7月24日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

キシリトールって何?

キシリトールとは、食品に甘みを加える天然甘味料の一つです。海外では以前から食品添加物として認可され、ガムやタブレットなどに使われるようになりました。

キシリトールは砂糖とは違って、虫歯菌が歯の表面に作り出す酸の産生を抑えたり、歯の表面にある白い斑点のようなごく初期の虫歯も、再石灰化(再びエナメル質を固くさせること)によって、元の固さに戻します。さらにガムをかむことによって唾液(だえき)が出て、食べかすを流し落として、虫歯を作りにくくするなどの効果も期待できます。

確かにキシリトールには、虫歯の抑制効果はありますが、虫歯ができないということではありません。子供は虫歯になりやすく、虫歯になったら進行の早いことが多いので、キシリトール入りのお菓子を食べさせるだけで、虫歯を防ごうとするには無理があります。あくまでキシリトールは、虫歯予防の補助的手段と思っていただくのがいいと思います。(文・一般社団法人 苫小牧歯科医師会広報担当理事 吉住彰朗、イラスト・苫小牧歯科衛生士会 姉崎舞)