一般社団法人 苫小牧歯科医師会

噛むカムはっぴー

歯についてのコラム


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しっかりかむことは健康に過ごす第一歩

2007年9月14日

投稿者:一般社団法人 苫小牧歯科医師会

正しい食習慣と適切なケアを
しっかりかむことは健康に過ごす第一歩

このたび、苫小牧医師会が「噛む・come・歯っぴい」と題しまして会員より読者の皆様に歯科医療に関する記事を記載することになりました。この機会に歯科治療に関する情報や最新の話題を提供致します。口の中について深い関心を持っていただきたく存じます、人は誰しもが健康で、楽しい人生を送ることを望んでいます。食べることが趣味の方もいらっしゃいます。

しっかりと食物をかむことは、健康で過ごせる第一歩なのです。食物をおいしく食べるには、まず体の玄関口である口の中、すなわち歯が丈夫で、物をそしゃくし消化できることが重要です。歯や口の健康が保持されていればおいしく食べられ、体や心の健康が維持できるだけでなく、食べる機能や言葉の発達も促されます。そのためには、正しい食習慣と適切なケアによって清潔で健康な歯や口を保つことが大切です。物をよくかめば、かむほど唾液(だえき)の分泌が良くなり、食べ物の味が変わり味覚も発達し、脳を刺激し、よく働くと言われております。子供のころからよくかんで食べる習慣を身に付けることは、大切なしつけと言えるでしょう。

最近高齢者に増えているのがドライマウスと言う口の中の病気です。唾液の分泌量が減り、口の中やのどが渇く症状が出ます。加齢的には唾液量は減少しますが、原因にはストレス・不規則な食事・薬の副作用・口呼吸など、ほかにもさまざまな理由が考えられます。肥満防止のためにもかむことがとても大切になってきます。

皆様が毎食後に行っているブラッシング(セルフケア)にも、歯科医師による「プロケア」との違いがあり、年に一度の検診も必要です。8020(ハチマルニイマル)という言葉をご存知ですか?日本歯科医師会が推進している運動で八十歳で二十本の歯を維持しましょうと言う運動です。今回、体の大切な器官である歯を健康に維持していくために、さまざまな提案を一般社団法人 苫小牧歯科医師会会員様よりさせていただきます。皆様にご愛読いただけるように、会員一同努力いたします。(一般社団法人 苫小牧歯科医師会会長高橋康則)=毎月第2、第4金曜日に掲載=